介護士は、利用者が自分らしい生活を営むために日頃の介助や相談サポートを行う重要な役割を担っています。
高齢化社会が進む現代において、こうした介護の仕事は特にニーズが増えている職種です。

ただ、仕事内容がハードな割に給料が低いという声が多く挙がっていることもあり、介護業界の世間イメージはあまり良くありません。
そうした現状があることから、募集をかけても人材がなかなか集まらず、全国の施設運営者が頭を抱えています。

そこでここでは、介護士ならではのさまざまな魅力をピックアップしたいと思います。
まず挙げられるのが、利用者から感謝されることです。
利用者だけでなく、その家族からお礼を言われるケースもあります。
仕事は楽ではないけれど、たった一言ありがとうと言われるだけで報われるという職員は多くいます。
このように手助けした相手から直接感謝されるのは、大変心に響く出来事であり、やりがいにも繋がるものです。

次に挙げられるのが、達成感です。
例えば、利用者の中には上手く言葉を発せない人や認知症の人もいます。
はじめのうちは、間違えた捉え方をしたり、コミュニケーションが上手くとれずに信頼関係を築けないことも少なくありません。
しかし粘り強く接すれば、どのような要望を出しているのかが徐々に把握できるものです。
だんだん気持ちに気付けるようになり、心から寄り添うことができた時には、とてつもない達成感を実感できるでしょう。
長い道のりになりますが、時間をかけて利用者との信頼関係を築いた分だけ、仕事に対する思い入れは大きくなっていくものです。

このように、介護士は苦労が多い一方で、貴重な経験ができる仕事ともいえます。
人との繋がりを実感して働きたい方ならば、やりがいを持って長く勤めることができるでしょう。