介護職の仕事は、大きく分けて身体介護と生活援助の2つに大別されます。
身体介護は、サービス利用者の身体に直接触れて行う介護サービスを指し、介護施設内での介助でも、訪問介護においても大きなウェートを占めるものです。

身体介護では、清拭や入浴の介助をしたり、体位変換をしたりと利用者の身体全体を動かす必要性が生じます。
介護士は、身体介護が原因で腰痛等に悩まされることが多いため、自分自身の体のケアを怠らないように十分気を付けることが大切です。
ベテランの介護職の従事者からアドバイスを受けたりしながら、自分なりのベストな対策法を身に付けるとよいでしょう。

身体介護で毎日必要な介助が、食事介助や服薬介助です。
利用者が、1日3回決められた時間に問題なく食事をし、服薬ができるように支えるのは決して簡単なことではありません。
個々の利用者の健康状態を食事や服薬の介助を通して把握し、必要であればケアマネージャーや栄養士等に報告をして、その後の介助のあり方に生かすようしなければなりません。
食事量の摂取量が少ない場合は、食欲不振になっているケース、または嚥下の力が落ちて食べ物を噛みにくくなっているケースがあります。
利用者が低栄養に陥ることがないように、原因をしっかり見極めて、適切な対応ができるようにするのも介護士の大切な仕事です。

一方、生活援助は、家事代行や買い物代行といった訪問介護で提供されることが多い介護サービスです。
主に利用者が生活で必要となる家事をサポートする形になります。
生活援助で注意したいのが、どんな要望にも応じてしまうケースです。
利用者の中には、業務内容以外の仕事を任せてくる人もいます。
なんでも屋さんになってしまうとキリが無く、業務が成り立たなくなってしまうため、キッパリと断ることが大切です。

介護の仕事に就こうと考えているのなら、身体介護と生活援助のどちらをメインにやりたいかを検討しておくことが大事です。
両者の業務は全然違うため、ぜひ身体介護と生活援助の相違点を詳しく把握しておくことをおすすめします。